★行方不明に至る経緯

中国チベット自治区を訪れた日本人男性3人が1998年夏から行方不明になっています。


●三好隆弘さんの当時の状況

1998年4月10日、大阪港より中国・上海へ向け船で出航した。 大学の指導教官にチベット自治区

で友人と待ち合わせる予定だったという。武漢、重慶、蘭州、西寧、ゴルムドを経てラサに到着

した。カイラスからネパールへ向かう、とバス停で友人に告げラサからカイラスに向け出発。 その
後、行方不明になってしまった。
 

●櫛引克彦さんの当時の状況

1998年4月、山口県下関市から韓国の釜山へ出航した。中国・北京でカザフスタンのビザを取得

した。 その後中国・北京から成都、ゴルムド経由でチベットのラサに到着した。ラサではヤクホ

テル（亜旅館）に宿泊し、二見哲也さんと一緒にシガツェからカイラス方面に向かったと推測さ

れる。同じ宿の日本人に「これからヒッチハイクでカシュガルへ向かう」と告げ、宿を出発した

のを最後に、２人は行方不明になってしまった。


●二見哲也さんの当時の状況

1997年12月に愛知県の名古屋空港より韓国ソウル（京城）へ航空機で旅立った。その後、中国雲

南省に滞在し、ラオス、タイ、香港などを経て中国へ入国した。チベットのラサのホテルに宿泊

して、櫛引克彦さんと一緒にシガツェからカイラス方面に向かったと推測されるが、二人ともそこ
で行方不明になってしまった。


閑話休題

★チベット旅行の難しさ

チベット自治区に入るには査証（ビザ）とは別に入境許可証（パーミット）の手配が必要であ

る。外国人が許可証（パーミット）なしで旅行することは違法行為になる。そのため、許可証

（パーミット）なしで旅行することは事実上できない。空港や駅では許可証（パーミット）の提

示が必要で、さらにチベット自治区内にはいたるところに身分証明書の提示が必要な監視所があ

るため、外国人の場合は許可証（パーミット）の提示が必要になる。