<老後にいくらお金が必要なのか?>
生命保険文化センター平成22年度「生命保険に関する全国実態調査」によれば、夫婦2人の老後には1ヶ月に必要な日常生活費は、最低で22.3万円とのことである。
1ヶ月→22.3万円
12ヶ月(1年)→267.6万円
最低でもこれだけ必要だということが判明する。
厚生労働省によれば平成25年度の日本の平均寿命は、男性が80.21歳、女性が86.61歳とのことである。男女平均は83.41歳となる。
〔具体例〕60歳で夫が定年退職して、妻と2人で老後を暮らしていき平均寿命(男女平均)まで暮らしていくといくらお金が必要なのか?
267.6万円×23.41年=約6264万円
約6264万円という巨額のお金が必要になる。筆者は驚きを隠せない。長生きするとこれよりもっとお金が必要なのである。実際には国民年金、厚生年金、共済年金のいずれを受給するのかで違いがでてくる。また、現役時代にいくら預貯金をためられたのか、老後に株式や投資信託や国債、不動産所得などのいわゆる不労所得があるのかどうかなど色々な要因が絡みあうことになるはずだ。
<個人年金とは何か?>
公的年金(
国民年金、厚生年金、共済年金)以外に、保険会社などと個人的に契約する年金保険のことである。
<個人年金のデメリット>
・保険会社が倒産する蓋然性がある
・もらえる金額が契約により予め決定しているためインフレなどに弱い
・個人年金保険料の控除に上限がある
<個人年金のメリット>
・公的年金(
国民年金、厚生年金、共済年金)で不足する老後生活費の準備ができる
・
貯めたお金を引き出しにくいため、確実にお金を貯められる
・個人年金保険料控除で節税できる