国民年金の任意加入については『早期リタイアして海外移住先で年金を払う?国民年金の任意加入について タイ編』を参照していただきたい。
http://ymhmm173.gjgd.net/%E6%9C%AA%E9%81%B8%E6%8A%9E/%E6%97%A9%E6%9C%9F%E3%83%AA%E3%82%BF%E3%82%A4%E3%82%A2%E3%81%97%E3%81%A6%E6%B5%B7%E5%A4%96%E7%A7%BB%E4%BD%8F%E5%85%88%E3%81%A7%E5%B9%B4%E9%87%91%E3%82%92%E6%89%95%E3%81%86%EF%BC%9F
今回はマレーシアを取り上げる。
〔
マレーシアの年金制度〕
・公務員を対象とする年金制度がある。
・ 民間被用者(会社員)を主な対象とする退職給付制度(従業員積立基金 EPF)がある。
全ての
使用者に EPF への登録及び拠出の義務がある。
・ EPF加入者は約1400万人
・自営業者、主婦、外国人労働者( 日本人を含める)は任意加入
※EPF=Employees Provident Fund
〔
マレーシアの年金の受給要件〕
積立基金制度のため明確な規定はない。支給開始は55歳
〔
マレーシアの年金の給付水準〕
・加入者の個人貯蓄口座に拠出・配当額の 70%に相当する第1口座、30%に相当する第 2
口座に分けられる。第1口座は55歳から引き出すことができる。強制的に個人の口座へ、使用者が月収の6%から13%を、被用者が月収の5.5%から11%を毎月EPFに積み立てている。使用者と被用者で合計して23%から24%をEPFへ拠出することになる。
・ EPF に加入している外国人労働者(日本人を含める)が受給前に帰国することになっても貯蓄残高の全額を払い戻すことができる。つまり、掛け捨てにならないわけである。
〔
マレーシアの年金の問題点→積立金不足〕
・EPF庁のシャハリル・リズザ・リズアン氏によれば、55歳になってリタイアするEPF加入者の約80%が貧困ラインを上回る積立金に達していないと発表した。なお、60歳になるまで積立金を
なるべく使わないように呼びかけている。
※貧困ライン 月収830リンギット(日本円26560円 1リンギット=32円で換算)
年収9960リンギット(日本円318720円 1リンギット=32円で換算)
現役時代の給料が低いと積立額も低いため、リタイアしてからは低年金になってしまう。低年金の問題は万国共通のようである。